本事業では、「国民が受ける医療の質の向上のための医療機器の研究開発及び普及の促進に関する基本計画」(令和4年5月31日閣議決定)等に基づき、同計画に定められている重点5分野を意識した革新的・独創的な多様な技術シーズの基礎・応用研究開発を支援します。


わが国では障害者総合支援法が定められ、難病も含めた障害児・者がその障害種別を問わず地域社会で共生できることを目的に、総合的な支援が推進されています。疾患を発症して障害児・者となっても、地域社会の一員として安心して生活できるようにすることが重要であることから、本事業ではその実現のための障害児・者への医療、ケア等に資する技術開発を推進します。


2022年12月8日、知的財産・技術移転部の樋口特命教授が仁愛女子高等学校のグローバルサイエンスコース1年生の16名に、「その柔らか頭から発明が」と題して、講演とワークショップを行いました。同高は夏に産学官連携本部で普段は研究に使われている走査型電子顕微鏡を使った操作体験実習を行っており、そのご縁で講演させていただきました。

初めに樋口特命教授は、身近な医薬品が研究開発から社会に流通するまでの話を織り交ぜながら特許の重要性を説明しました。そして特許出願して、発明を特許とするために必要な条件の「新しいこと」とは何かについて、三角定規を例に解説しました。

続くワークショップでは4人程のグループに分かれ、「新しいこと」を見つけ出す柔軟な発想や思考法を体験してもらいました。今回は「ジュースの分け合い方」を課題に「なぜなぜ思考」、「水平思考」、「SF的思考」のそれぞれの思考方法の流れに沿って、解決策を考えてもらいました。生徒からは、水平思考として「ジュースをアイスクリームにして分ける」などの発想があり、自分の得意な思考方法を見つけてもらうとともに、1つの課題に対して様々な方向に考えや可能性を広げていく思考方法があることを知っていただきました。





本事業では、次世代がん医療の創生に向けて出口を意識した国際的にも質の高い基礎的研究を支援し、企業やAMED他事業への導出を進めるとともに、がんの本質の更なる追究に努め、臨床現場を大きく変革するような、新たな医薬品等の早期社会実装に繋がる研究開発の加速化を図ることで、日本のみならず、世界のがん患者やその家族の「希望」となる研究成果の創出に繋げます。


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