免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(免疫アレルギー疾患実用化研究分野)では、免疫アレルギー疾患の病因・
病態の解明等に関する研究や、予防、診断及び(根治的)治療法に関する質の高い基礎的研究に立脚した
「成果やシーズ」を着実に実用化プロセスに乗せて、新規創薬、医療技術、医療機器等の研究開発等を促進し、
免疫アレルギー疾患罹患患者のQOLの維持・向上を目指します。


平成31年度(2019年度)は、国内外で対策が必要な感染症について、患者及び病原体に関わる疫学調査、
病原体のゲノム及び性状・特性等の解析、病態解明等、総合的な感染症対策の強化を目指した基盤的研究を
継続して推進します。得られた知見をもとに新たな診断法・治療法・予防法の開発を目指します。
これら感染症研究に携わる 若手研究者の育成を実践的な環境下で行い、感染症研究の人的基盤の拡大を図ります。


本事業では、HIV感染症の根本的解決につながるHIV感染症の根治療法に資する研究について、基礎から実用化に
向けて一貫して推進します。あわせて、HIV感染症について感染機構や関連病態などの解析を進め、患者QOLの向上や
医療経済上の負担軽減を目指します。また、若手研究者が研究代表者として実践的な環境下で研究を進められる機会を作り、
HIV感染症研究の人的基盤の拡大を図ります。


C型肝炎領域では、経口治療薬(インターフェロンフリー治療)の普及により治療成績の向上がもたらされましたが、
治療薬不応患者への対応(対策)やC型肝炎ウイルス排除後の病態の解明などの新しい課題が見出され、速やかな対応が
求められています。B型肝炎については、VR(Virological Response)率の改善及びHBs抗原の消失を目指した
新規治療薬・治療法の開発や核酸アナログ製剤を安全に中止する方法の確立等に向けた研究を行います。
さらに、B型肝炎ウイルス持続感染者における宿主側遺伝因子と慢性肝炎・肝硬変・肝がんの進展リスクの関係性を
明らかにし個別化医療の開発につながる研究を推進します。また、ウイルス性肝炎の新規感染や感染拡大の防止、
肝炎の治療につながるワクチン等免疫反応を応用した新規予防・治療法の研究を行います。
肝硬変や肝発がんについては、線維化や発がんの機序を解明し、病態進展や合併症の評価につながる研究および予防に
繋がる研究が必要です。特に肝硬変においては、新たな技術を用いた予防法、治療法の開発研究を行います。
肝がん全体の中で非ウイルス性肝がんの占める割合が増加してきている背景から、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
/非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の病態解明や治療等に関する研究も進めます。
これら肝炎研究に携わる若手研究者の育成を実践的な環境下で行い、肝炎研究の人的基盤の拡大を図ります。


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