本事業では風力の直流送電線を多端子化して適切に保護制御・潮流制御を行うことで、信頼性が高く
効率的な風力送電を可能とする高圧直流(HVDC)技術を開発する。また、これらの直流送電線を
地域間への電力供給などの用途に利用できる制御技術を開発し、風力の導入普及のみならず、
地域の需給バランス維持、再エネ抑制の回避、レジリエンスの強化などに貢献するための技術要件を
まとめる。
併せて、世界中で進展している直流送配電技術について、国内外の技術や政策の動向を踏まえて、
速やかに実用化を実現するための課題の整理及び抽出を行う。


本研究開発では、水素社会の実現に向けて2040年以降という長期的視点から、従来の開放系サイクル技術とは
一線を隔す超高効率の発電技術を現時点から検討しておく必要を踏まえ、従来技術を凌駕するポテンシャルを有する
超高効率発電を対象として、燃焼器やタービン等の業界共通の要素研究を推進することにより、それらの基盤技術を
確立することを目的とします。


本事業では、国内における長大な断層帯を対象とした調査研究を通じて、複数の単位区間が同時に活動したことを
判断する地震時変位量等の情報を取得し、連動型巨大地震の発生確率を算出する手法を考案するとともに、その実用性を
検討可能なデータで提示する。同時に、地形・地質学的、地球物理学及び計算工学などの知見を融合して、活断層が
連動して活動する条件を検討し、連動可能性の定量的な評価手法を提案する。以上に基づいて、内陸で発生する地震の
長期予測手法の高度化を推進し、暫定版が示した長期評価手法の改善を目指す。


本プログラムにおいて、これまでに整備されてきた橋渡し研究支援基盤を強化し、自機関だけでなく
他機関のシーズ発掘や異分野の研究者が有する技術との融合によるシーズ開発、臨床研究等で生じた課題を
解決するための基礎研究(リバーストランスレーショナルリサーチ)等の支援を行います。そして、戦略的な
シーズの育成や産学連携、臨床研究中核病院との連携を通じて、研究成果の早期企業導出や実用化を促進できるよう、
質の高い研究実施体制を構築します。さらには多様な収入源を確保すること等により、本プログラム期間中に
基盤整備費の補助なく運用できる体制を構築し、全国で橋渡し研究を継続的に推進する体制の確立を目指します。


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