活動報告

平成30年8月30日、31日に開催されたJST&NEDO主催 イノベーション・ジャパン2018~大学見本市&ビジネスマッチング~に、本学からは以下3件の研究シーズの発表を行い、多数の企業関係者と活発な議論を行いました。

○医学系部門 准教授 坂井豊彦「新人育成支援システム~大学病院で実証~」
*BS-LMS(改名後、CESS)は現場医師の負担を増加させず、医学生の臨床実習を充実させるICTシステムである。診療用電子カルテと連動し、学生用電子カルテ、教員・医学生LINE様コミュニケーション機能などを搭載し、学生臨床実習を充実させる。BS-LMSは、現場医師すなわち現在の医療に負担をかけず、医学教育を充実させ、将来の医療を保証するシステムである。

○工学系部門 教授 藤垣元治「振動に強い高速・高精度3次元形状計測装置」
*近年,電気自動車等の軽量化のためハイテンション材やアルミ合金が,プレス加工の需要が増加している.このような高機能材ではインラインにおいて寸法とキズの全数検査が必要で,対応できる高速・高精度な3次元計測装置が強く求められている.しかし従来の製品は振動環境に弱く,目視検査に頼っているのが現状である.そこで振動や温度変化に強い,新しい3次元計測原理「特徴量型全空間テーブル化手法」による計測装置を開発し,汎用ロボットの揺れや向きの変化,工場内の振動に影響されない新計測原理に基づくプレス加工のインライン全数検査システムを構築する.

○工学系部門 教授 内村智博「エマルションのオンライン質量分析」
*エマルションは、水と油のように、互いに混ざりあわない液体の一方が他方に液滴として分散した系である。エマルションは食品・化粧品・塗料など様々な分野で利用されている。我々の研究室では、新たにエマルションのオンライン質量分析法を開発し、油相成分の直接モニタリングを実現した。本法により、エマルションの崩壊過程の1つであるクリーミング挙動の解析、構成成分の相間移動の検証、複合エマルションの熟成の評価などが行える。本法は、エマルションの局所的な質量分析、およびその安定性評価を可能とする。

本研究シーズの詳細については、以下PDFをご参照ください。
ポスターPDF(新人育成支援システム)
ポスターPDF(振動に強い高度・高精度3次元形状計測装置)
ポスターPDF(エマルションのオンライン質量分析)


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