活動報告

2021年8月23日~9月17日に開催されたJST主催 イノベーション・ジャパン2021~大学見本市Online~に、本学からは以下3件の研究シーズの発表を行いました。本研究シーズにご関心がある場合は、以下担当窓口までご連絡ください。


○医学系部門 医学領域 教授 吉田 好雄 「AIを用いた胎児の健康状態の遠隔診断支援システム」
技術概要(公式ガイドブックより抜粋):新型コロナ感染防止対策として、また地方での産科施設の集約化に伴う産科環境改善策とし て遠隔診断支援機能が期待されています。本システムでは、遠隔地に居住する妊婦が産科施設 へ頻回に通院しなくても、自宅から胎児心拍数データを送信し、産科医がその波形データを解 析することで、胎児の健康状態(胎児機能)をふるい分け(スクリーニング)し、妊婦が受診する 適切なタイミングを判断するための、サポートシステムを構築できます。


○工学系部門 生物応用化学講座 教授 櫻井 明彦 「カバノアナタケを用いた抗糖化物質の高効率生産」
【技術概要】(公式ガイドブックより抜粋) :カバノアナタケは希少で生長が非常に遅いキノコですが、様々な生理活性物質を生産するこ とが知られています。本研究では、イオンビームを用いて生長速度の高い変異体を作出し、菌糸 体の液体表面培養による生理活性物質の生産に成功しました。更に得られた生理活性物質を 解析し、3,4-dihydroxybenzalacetone (DBL)が抗糖化作用を示すことを初めて明らかにしま した。その効果は指標物質であるアミノグアニジンの10倍程度の高い抗糖化活性を示すこと から、機能性食品や医薬品などへの展開が期待できます。


○工学系部門 情報・メディア工学講座 教授 吉田 俊之 「人工細胞膜のための自動生成・制御システム」
【技術概要】(公式ガイドブックより抜粋): 細胞膜に存在するイオンチャネルは、物質輸送や情報伝達を司る重要なタンパク質です。その 単分子レベルでの活性に及ぼす細胞膜物性の影響を解析する手法のひとつとして、人工細胞 膜を形成する“Contact Bubble Bilayer(CBB)法”が提案されています。本展示では、CBBを構 成する左右2つのバブルの生成とサイズ制御の自動化により、安定した実験環境を提供する CBB実験システムを紹介します。


参考:イノベーション・ジャパン2021の概要はこちら
イノベーション・ジャパン2021~大学見本市Online
公式ガイドブック(研究シーズの概要紹介)
https://www.jst.go.jp/tt/fair/

<担当窓口>
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TEL:0776-27-9725
e-mail: rp-titeki*ml.u-fukui.ac.jp (*を@に変更してください。)


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